この記事でわかること
結論から言う。AZ-900は「受けなくていい」ケースがある。AWSの資格を持っていてクラウドの基礎知識があるなら、AZ-900はUdemyで概要だけつかんでスキップし、AZ-104の模擬試験に集中するルートが最短だ。自分はこの方法で週末だけの勉強4ヶ月でAZ-104に合格した。そのリアルな話を書く。
私のバックグラウンド
IT系の会社員でSE / PM をやっている。AWS資格はSAA・SAP・DVAなど5種類を持っている。もともと社内の関係が近いチームがAWSを利用していたので資格もAWS中心で取ってきたが、ある案件で顧客の都合によりAzureが採用された。そこで初めてAzureをちゃんと勉強することになった。実務での経験はほぼゼロだった。
AZ-104(Azure Administrator)を目標に設定して、週末だけで勉強を開始した。
AZ-900をスキップした理由
最初に調べると「AzureはAZ-900から始めよう」という記事が多い。公式の学習パスもそうなっている。ただ正直、AWSをある程度やっていると、リソース・サブスクリプション・仮想ネットワークといった概念は「AWSで言うあれだ」と繋がりやすい。
AZ-900の試験範囲を見たとき、「これを受験するより、概要だけ掴んで次に進んだほうが早くないか?」と判断した。AZ-900を取ること自体が目的ではなく、AZ-104に合格してAzureの実力をつけることが目的だったからだ。
ただし完全にスキップはしない。概念の理解なしにAZ-104の模擬試験を解こうとすると、用語の意味すらわからなくて詰む。そこでUdemyのAZ-900講座を「試験のためではなく、基礎インプットのため」に使った。
実際にやった学習ルート(3ステップ)
STEP1:AZ-900のUdemy講座で概要を掴む(約2週間)
使ったのは「合格への近道!Azure Fundamentals AZ-900試験対策講座」。
全部を丁寧に見るのではなく、1.5〜2倍速で流し見た。目的はひとつで「AZureの主要リソースと用語を頭に入れること」。リソースグループ・サブスクリプション・仮想マシン・VNet・ストレージアカウント——この辺の概念と位置関係をざっくり掴めれば十分だ。
AWSで言うと「EC2がAzure VMで、VPCがVNetで、S3がBlobストレージに近い」というマッピングが自分の中でできれば、AZ-104の勉強に入ったとき「このサービスは何者か」で詰まることが減る。
この段階で試験を受ける必要はない。インプットだけして次に進む。
STEP2:AZ-104のUdemy講座で実機イメージを補う(並行)
「【世界で30万人が受講】AZ-104: Microsoft Azure Administrator 試験対策講座」も、同様に1.5〜2倍速で流し見た。
AZ-104で一番厄介なのは「ハンズオン(実機操作)系の問題」だ。Azure Portalの画面操作や、実際の設定手順を問う問題は、講座の画面解説を見ておくだけでもイメージが全然違う。自分は実務でAzureを触った経験が少なかったので、ここが一番伸び悩んだポイントでもある。
講座の中でAzure Portalの操作が出てくる部分は、倍速を落として見た。この「画面を知っている」かどうかが本番での手応えに差が出る。
STEP3:模擬試験を3周以上繰り返す(メインの勉強)
「AZ-104: Microsoft Azure Administrator模擬試験問題集」を3周以上やった。これが合格の核心部分だ。
AZ-104の試験は単純な4択が少ない。「この操作をこの手順でやるとき、正しいのはどれか」「ドロップダウンで選べ」「手順を並び替えろ」といった形式が多くて、知識があっても操作のイメージがないと選べない。模擬試験を繰り返すことで「この設定はどこにある」「この手順はどの順番か」が染み付いてくる。
1周目は解説を読みながらゆっくりやる。2周目以降は間違えた問題に印をつけて、そこを重点的に繰り返す。3周回した頃には「あ、これ見たことある」という感覚が出てくる。
AWSと比べてみて、Azureが難しいと思った点
AWS資格を持っていると「Azureは楽勝でしょ」と思いがちだが、そうでもなかった。特に難しいと感じたのはこの2点だ。
① 問題の形式が独特
AWSの試験は基本4択で、知識があれば「この選択肢は明らかに違う」と絞れることが多い。AZ-104はドロップダウン選択・手順並び替え・複数選択など、形式が多様だ。知識はあるのに「この画面でどこをクリックするか」が頭に入っていないと答えられない問題がある。
② ハンズオン経験の差が出る
Azureを実務で触ったことがあるかどうかで、明確に差が出る試験だと感じた。AWSはドキュメントや講座の学習だけでも合格できる人が多い印象だが、AzureのAZ-104は「実際に操作した経験」の有無が効いてくる。自分は実務経験が薄かったので、ここが一番苦戦した。Udemyの講座でAzure Portalの操作画面を見ておいたことで、なんとか補完できた形だ。
逆に「クラウドの設計思想」「リソースの関係性」といった概念的な理解は、AWSの経験がそのまま活きた。AZ-900をわざわざ受験しなくてよかったと思ったのはこの部分だ。
本番の結果
スコア717点で合格。合格ラインは700点なので、ギリギリといえばギリギリだ。ハンズオン系の問題が足を引っ張った実感があったので、正直この点数は納得感がある。
週末だけで4ヶ月かかった。子育てと仕事をしながらだったので、1週間まったく触れない週もあった。それでも「UdemyでAZ-900の概要を掴む → AZ-104講座で実機イメージを補う → 模擬試験を繰り返す」の3ステップで積み上がっていった。
まとめ:AZ-900、受けるべきか問題の答え
| 状況 | おすすめ |
|---|---|
| AWS資格を持っている・クラウド経験あり | AZ-900はUdemyで概要だけ掴んでスキップ |
| クラウド完全未経験 | AZ-900を受験して基礎を固めてから進む |
| Azureを実務で触ったことがある | AZ-104の模擬試験から始めてもいい |
AZ-900は「受験すること」に意味があるのではなく、「AZ-104を理解するための基礎知識を入れること」に意味がある。その目的であればUdemy講座で十分に達成できる。
これからAzure資格に挑戦する人は、まずUdemyのAZ-900講座で土台を作ってほしい。自分が使った2講座と模擬試験問題集はどれもセールで安く買えるので、タイミングを見て一気に揃えると効率がいい。
次のステップ
AZ-104の次はAZ-304(Azure Solutions Architect Expert)を目指す予定だ。SAPとの比較も含めて、また体験記を書く。
AWS資格の全体像を知りたい人は AWS資格ロードマップの記事 もあわせて読んでみてほしい。AWSとAzureの両方を取るルートについても書いているので参考になると思う。