この記事でわかること

AWS資格は今や10種類以上あって、「何から取ればいいの?」と迷う人は多い。自分はAWS 5種+Azure 2種の計7資格を取得してきたので、その経験をもとに「実際どの順番で取るのが効率的か」を正直に書く。資格ごとの難易度・費用・勉強時間の目安も表にまとめたので、計画を立てる参考にしてほしい。


先に結論:おすすめの取得順はこれ

難しい話は後にして、まず結論から。

王道ルート:SAA → SAP → SOA → DVA → DOP

ただし、SAPは難易度がかなり高いので、「SAP後回しルート」も現実的な選択肢だ。

SAP後回しルート:SAA → SOA → DVA → SAP or DOP

どちらが合うかは自分のスキルセットや目的次第なので、後ほど詳しく説明する。

AWS資格 取得ロードマップ ① 王道ルート(推奨順) ② SAP後回しルート:SAPをスキップしSOAから開始 SAA-C03 Solutions Architect Associate ★★☆☆☆ SAP-C02 Solutions Architect Professional ★★★★☆ SOA-C02 SysOps Administrator Associate ★★★☆☆ DVA-C02 Developer Associate ★★★☆☆ DOP-C02 DevOps Engineer Professional ★★★★☆ Associate Professional 後回し

AWS資格の順番で迷う人が多い理由

「aws資格 順番」で検索する人は多い。自分も最初そうだった。迷う原因は大きく3つある。

  1. 資格が多すぎる — 基礎・アソシエイト・プロ・専門で10種類以上。全体像が見えない
  2. レベル×ロールの2軸がある — 「難易度順」と「職種別」が交差するから、単純な1本道にならない
  3. 実務経験で最適解が変わる — 開発寄りの人と運用寄りの人で、効率的なルートが違う

結局、「全員に共通の正解」は存在しない。ただ、7資格を取った経験から言えるのは 「関連性の高い資格を連続で取ると学習コストが下がる」 ということ。この記事ではその考え方をベースに、2つのルートを提案する。


自分の話:7資格を取るまでの流れ

先に自己紹介しておく。IT系の会社員で、キャリアはアプリエンジニアからスタートして、今はプロジェクトマネージャをしている。AWSの実務経験は薄い状態からSAAを受験し、そこから芋づる式に資格を増やしてきた。

正直に言うと、最初から「5種全部取るぞ」と思っていたわけじゃない。SAAを取ったら「なんか思ったより体系的に理解できたな」という感触があって、そのまま勢いでSAPに進んだ。SAPはきつかったけど通ったので、「ここまで来たら残りも取っておくか」という感覚で完走した。

今振り返ると、取得順には意味があった。順番を間違えると学習コストが余計にかかる。その経験を踏まえて、この記事を書く。


AWS資格の全体像を先につかんでおく

AWS認定資格には「難易度」と「役割(ロール)」の2軸がある。

難易度の区分

レベル対象主な資格
Foundational(基礎)AWS未経験者CLF(Cloud Practitioner)
Associate(アソシエイト)1年程度の経験者SAA / SOA / DVA
Professional(プロ)2年以上の経験者SAP / DOP
Specialty(専門)特定分野の専門家ANS / MLS / SCS など

初心者はFoundationalかAssociateから入るのが基本。ただし、IT経験がある人はCLFを飛ばしてSAAから始めて問題ない。自分も最初からSAAで受けて合格した。

役割(ロール)の区分

資格にはおおまかに「設計・アーキテクト系」「運用系」「開発系」という傾きがある。これが後述する「関連性の高い資格は連続して取る」という話につながる。


推奨ロードマップ:5資格の取得順と理由

比較表

順番資格名試験コードレベル難易度勉強時間の目安試験費用(税込)
Solutions Architect – AssociateSAA-C03Associate★★☆☆☆50〜100時間約16,500円
Solutions Architect – ProfessionalSAP-C02Professional★★★★☆100〜150時間約30,000円
SysOps Administrator – AssociateSOA-C02Associate★★★☆☆60〜100時間約16,500円
Developer – AssociateDVA-C02Associate★★★☆☆60〜80時間約16,500円
DevOps Engineer – ProfessionalDOP-C02Professional★★★★☆100〜130時間約30,000円

※勉強時間は実務経験・事前知識によって大きく変わる。目安として参考に。


① まずはSAAから始める

最初にSAAを取る理由は明確で、AWSの全体像を体系的に学べる入口だからだ。クラウドの設計原則・代表的なサービス・組み合わせ方がこの1つの試験に凝縮されている。

SAAを取ると、「AWSのどこに何があるか」がわかるようになる。この地図を持つかどうかで、その後の学習効率が全然違う。実際、SAAを取った後にSOAやDVAの教材を読むと「あ、これSAAで出てたやつだ」という既視感が頻繁にある。

SAAの詳しい勉強法は別記事に書いた。Udemyと Cloud License の組み合わせで3ヶ月で合格した話なので、参考にしてほしい。

育児・仕事をしながらAWS SAAに3ヶ月で合格した勉強法


② SAAの次はSAPが効率的

SAAに合格したら、間を置かずにSAPに進むのが一番効率的だ。理由は単純で、SAAで学んだ知識が生きているうちに深めたほうが定着が早い。

SAPはSAAの上位資格で、「同じサービスをより深く・複雑な設計問題として問う」試験だ。SAAで「このサービスは何をするものか」を理解していれば、SAPでは「そのサービスをどう組み合わせて複雑な要件を解くか」という応用に集中できる。

ただし、難易度は結構違う。問題文が長く、選択肢も紛らわしい。「SAAの2〜3倍はきつい」と感じる人が多いと思う。自分もSAPの模擬試験を初めて解いたとき「これ無理じゃないか」と思った。でも、3ヶ月かけてじっくり取り組んだら通った。

SAPの合格体験記はこちら。

SAPに合格した勉強法・使った教材まとめ

もしSAPの難易度にビビったなら、一旦SOA・DVAに進んで実力をつけてから戻ってくる「SAP後回しルート」も現実的な選択肢だ。SOA・DVAで実務的な知識が増えてから挑むと、SAPの難易度の感じ方が変わる。


③④ SOA・DVAはセットで取る

SAPを取得した(または後回しにした)あとは、SOAとDVAをセットで取るのがおすすめだ。

SOA(SysOps Administrator)は「AWSの運用・監視・トラブルシューティング」に特化した資格。DVA(Developer)は「AWSを使ったアプリ開発」が中心になる。どちらも実務に近い知識が問われる試験で、共通して使うサービス(CloudWatch、IAM、CLIなど)が多い。

📢 2026年の変更点:SOA-C02は後継のSOA-C03(CloudOps Engineer Associate)に更新されている。名称が変わったが、試験範囲の大枠は運用・監視が中心という点は同じ。これから受験する人はSOA-C03で準備すれば問題ない。

取る順番はどちらでもOKだが、自分はSOA → DVAで進んだ。SOAで運用・監視の観点を先に身につけると、DVAで開発側の話を読んだときに「このサービスを運用でどう使うか」というイメージが付きやすかった。


⑤ 最後にDOPで締める

DOP(DevOps Engineer – Professional)はSOAとDVAの上位資格的な位置づけで、運用と開発を横断するDevOpsの知識が問われる。

③と④で固めた知識が直接活きるため、DOPはこの順番で取るのが一番入りやすい。内容的にはSAPと並ぶ難しさだが、SOA・DVAの知識がある状態なら想定ほどきつくない。「SOA・DVAを理解している人がよりDeepに問われる試験」という感覚だ。


職種・目的別:あなたに合う順番はどれか

「王道ルート」を書いたが、職種や目的で最適な順番は変わる。後輩に聞かれたときに答えている、タイプ別の取る順番をまとめておく。

タイプおすすめ順番理由
インフラ・運用エンジニアSAA → SOA → SAP → DOP設計と運用が主戦場。SOAを早めに取ると日々の業務に直結
アプリ開発エンジニアSAA → DVA → DOP → SAP開発寄りのDVAを先に。CI/CDを扱うDOPまでが実務の延長線
転職・キャリアチェンジ狙いSAA → SAP(2冠で止める)求人で評価されやすいのはSAAとSAP。まず2冠で実績づくり
IT未経験・学習中CLF → SAA急がずCLFで土台。SAAまで取れれば入口として十分

共通して最初はSAAで変わらない。SAAでAWSの地図を持つと、その後どのルートに進んでも学習コストが下がる。ここは7資格取って一番実感している点だ。

開発寄りか運用寄りかで迷うなら、今の自分の業務に近いほうを2枚目に選ぶといい。業務で触っている分、勉強が「復習」になって一番ラクに通る。自分はPM業務でインフラ寄りの設計を見る機会が多かったので、SAAの次がSAPという流れが自然だった。

→ 各資格の対応講座はクラウド資格の定番Udemy講座ランキングに体験ベースでまとめた。


勉強法の共通テンプレ

5つの資格を取ってきて、勉強の進め方はほぼ固まってきた。

  1. Udemyで全体像をインプット → 試験範囲の「地図」を先に作る
  2. Cloud Licenseで問題演習 → 3周して定着させる
  3. 苦手分野だけ戻って再インプット → 2周目で間違えた箇所のみ

Udemyは各資格の対応コースが揃っていて、セール時なら1コース2,000円前後で買える。定価は高いけどセールを待てばコスパ最高の教材だ。試験費用が1〜3万円かかることを考えると、教材費は最小限に抑えたい。

Udemyで各資格の講座を探す(セール時が狙い目)


働きながら・育児しながらのペース配分

ここが一番リアルな悩みだと思う。「順番はわかった。でも、まとまった勉強時間なんて取れない」という人向けの話。

先に結論。平日は薄く、週末にまとめる。1資格あたり2〜3ヶ月のサイクルで回す。 これが週末SE・子育て中の自分が5冠まで走れた配分だ。毎日1〜2時間を確保して、約10ヶ月で5資格まで取った。

1週間の時間配分の型

タイミングやること時間の目安
平日(朝 or 夜)Udemy講座を1〜2セクション、寝る前に薄く30分〜1時間
週末(まとまった枠)問題演習・間違えた分野の復習をまとめて2〜3時間
スキマ(通勤・昼休み)スマホで一問一答・苦手分野の見直し任意

平日に深く理解しようとすると、疲れている日に詰まって挫折する。だから平日は「触れ続ける」ことだけが目的でいい。理解の山場は週末に寄せる。この割り切りが続けるコツだと思う。

続けるための3つの工夫

  1. 試験日を先に予約する — 締切がないと週末はすぐ溶ける。「3週間後の日曜」で先に枠を取ると、逆算で平日が動く
  2. 1資格ごとに1〜2週間休む — 連続で詰めると家庭が回らなくなる。合格バウチャー(50%オフ)は次回試験まで使えるので、焦らなくていい
  3. 完璧を狙わない — 合格ラインは満点ではない。「7割で受かる試験」と割り切ると、平日の負荷がぐっと下がる

子育てしながらの資格勉強は、時間との戦いになる。それでも「毎日1〜2時間 × 続ける」を守れれば、半年〜1年で複数資格は十分射程に入る。一気に取ろうとせず、生活に組み込めるペースを先に決めるほうが結局は早い。


まとめ:迷ったらこのルートで

長くなったので最後にシンプルにまとめる。

  • AWS初心者 → まずSAAから。CLFは飛ばしてOK。
  • SAAの次はSAP。知識が生きているうちに深める。
  • SAPがきつければ SOA・DVAを先に。戻ってからSAPを取っても遅くない。
  • SOA・DVAはセット。共通知識が多いから連続すると効率的。
  • 最後にDOP。SOA・DVAを取ったあとが一番入りやすい。

AWS資格は体系的に設計されているので、ちゃんとした順番で取ると1つ1つの学習コストが下がる。自分の体験から言うと、「なんとなく取れそうだから」じゃなくて、「次はこれを取るとこの知識が活きる」という理由で選ぶほうが学習が続きやすい。


2026年のAWS資格 最新動向

この記事の初版は2026年4月に書いたが、AWS資格はちょこちょこ変わる。2026年6月時点で押さえておきたい変更点をまとめておく。

試験コードの更新

資格旧コード新コード変更点
SysOps AdministratorSOA-C02SOA-C03(CloudOps Engineer)名称変更+試験範囲更新
Cloud PractitionerCLF-C01CLF-C02更新済み
SAA / SAP / DVA / DOP変更なし現行バージョンのまま

新しい資格が増えた

  • AWS Certified Generative AI Developer – Professional:2025〜2026年に新設。生成AIアプリの設計・実装が問われる。AI/ML分野に興味がある人はロードマップの延長線として視野に入る
  • AWS Certified AI Practitioner:AI/MLの基礎資格。CLFのAI版のような位置づけ
  • AWS Certified Data Engineer – Associate:データパイプライン・分析基盤が対象

廃止された資格

  • Machine Learning – Specialty(MLS):2026年3月末で廃止。上記のAI/ML系新資格に置き換わった

受験料(2026年時点の目安)

レベルUSD日本円の目安(税込)
Foundational(CLF)$100約15,000〜16,500円
Associate(SAA/DVA/SOA)$150約16,500〜22,000円
Professional(SAP/DOP)$300約30,000〜40,000円

※為替レートにより変動。公式サイトで最新価格を確認すること。合格すると次回試験の50%オフバウチャーがもらえるので、連続受験するほどお得になる。


よくある質問:AWS資格の取る順番・費用・期間

Q. AWS資格は何から取ればいい?

IT経験がある人は SAAから で問題ない。自分もそうだった。完全未経験(ITの仕事をしていない)なら、CLF(クラウドプラクティショナー)から始めると基礎が固まる。

Q. SAAの次は何を取ればいい?

開発寄りならDVA、運用寄りならSOA、設計を極めたいならSAP が定番の3択。自分はSAAの勢いそのままSAPへ進んだが、難易度のギャップは大きい。SAPにビビるなら、まずSOAかDVAで実務知識を足してから戻るルートのほうが続けやすい。自分の業務に近い資格を2枚目に選ぶと「復習」になって一番ラクに通る。詳しくは本文の「職種・目的別」の早見表を参照してほしい。

Q. CLF(クラウドプラクティショナー)は取るべき?

必須ではない。 SAAとCLFは試験範囲が重なる部分が多いので、IT経験がある人がCLFを経由するのは時間のロスになる場合もある。ただし「AWSに一切触れたことがない+ITの基礎知識も不安」な人にとっては、CLFで全体像を掴んでからSAAに進むルートが堅実だ。

Q. SAPは飛ばしていい?

飛ばしても問題ない。 上で紹介した「SAP後回しルート(SAA→SOA→DVA→SAP or DOP)」は現実的な選択肢で、SOA・DVAで実務知識を増やしてからSAPに挑むと難易度の感じ方が変わる。

Q. AWS資格5冠を取るのにいくらかかる?

試験費用だけなら 約11万〜16万円(為替・税率による)。合格バウチャー(50%オフ)を活用すれば2資格目以降は半額になるので、うまく使えば10万円以下に抑えられる。教材費(Udemy講座 × 5 + 問題集)を入れると 総額15万〜25万円 が目安。

Q. 5冠を取るのにどのくらいかかる?

6ヶ月〜1年が目安。集中して取り組める人は半年で完走できるが、仕事・育児と並行する場合は1年計画が現実的。自分の場合は約10ヶ月で5冠を達成した。毎日1〜2時間の勉強時間を確保していた。

Q. AWS資格に有効期限はある?

3年間。期限が切れる前に再認定試験を受けるか、上位資格を取得すると更新できる。例えばSAAを持っている状態でSAPに合格すると、SAAも自動更新される。


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