この記事でわかること

結論から言うと、CCAR-Fの対策はいきなり課金しなくていい。まず無料のAnthropic Academyで1週間ざっと確認し、足りない部分だけUdemyの模試を課金するのが一番ムダがない進め方だと思う。

この記事では、無料講座の始め方(登録から1週間の回し方)、CCAR-F向けUdemy講座の優先順位、そして模試を「120分計測で回す」具体的なやり方をまとめる。

記事概要図

無料→有料の切り替えタイミング Step1|無料1週間($0) Anthropic Academy+公式Exam Guide+CertSafari Step2|無料模試で自己採点 正答率と「不明な英単語の数」を見る Step3|足りない分だけ模試を課金 120分計測を本番同型の模試で反復 無料だけで95%取れれば課金不要・届かない分だけ買い足す

CCAR-Fを受けると決めたら、次は「何で勉強するか」で迷った

前回の記事でCCAR-F→CCDV-F→CCAR-Pの順で受けることは決めた。次に出てくる悩みは「何で対策するか」だ。

Udemyを覗くと、CCAR-F向けの講座や模試がいくつも出てくる。15時間の講義もあれば、模試だけのものもある。全部買うと結構な出費になるし、そもそも公式の無料コース(Anthropic Academy)だけで足りるのかも気になる。というわけで、まず無料でどこまでいけるか、私自身も試すことにした。今週から1週間は無料コースだけでざっと確認してみるつもりでいる。

まず無料でどこまでいけるか|1週間の始め方

無料の柱は3つ。

  • Anthropic Academyanthropic.skilljar.com):公式の学習コース。メール登録だけで受講開始できる
  • 公式Exam Guide:試験ドメインとサンプル問題が載ったPDF
  • CertSafari:無料の練習問題(CCAR-F向けにシナリオ形式の問題がまとまっている)。ただしAnthropic公式ではない第三者サイトで、サイト側も「AIエージェントが生成した問題」と明記している。形式に慣れる用途で試してはいるが、まだ十分に使い込めておらず、精度の評価は自分の中でも定まっていない

これを1週間でどう回すか、平日は本業がある週末SEの前提で組んでみた。

日程やること
週末1日目Anthropic Academyに登録。「Claude 101」「Claude Code 101」を受講(基礎の確認)
週末2日目「Building with Claude API」を受講開始(約8時間・一番重い教材なのでここで着手)
平日(すきま時間)「Building with Claude API」の続きと「Introduction to MCP」を細切れで進める
週末3日目公式Exam Guideを読んでドメイン別の出題比率を頭に入れる
週末4日目CertSafariの無料問題を1周解いて形式に慣れる(正答率は参考程度・出典が第三者生成のため過信しない)

ポイントは、最初から模試を買わないこと。無料の範囲でどこまで届くかを先に測ってから、足りない分だけ課金する方が無駄がない。

無料だけでは足りない部分|模試がボトルネックになる理由

前回の記事でも書いた通り、CCAR-Fは2026年7月のPearson VUE移管で公式のフル模試(60問・採点つき)が廃止されている。今公式に残っているのは解説付きのサンプル問題だけで、本番と同じ「120分・60問」を通しで計測する手段が公式にはない。

CertSafariの無料問題は量はあるが、時間を計って一気に解く「模試形式」ではなくシナリオ単位の練習に近い。加えて前述の通り出典がAnthropic非公式・AI生成のため、正解の精度を全面的に信頼できるものではない。本番の時間感覚を掴む練習・出題形式に慣れる用途の補助として使い、正解の根拠は公式Exam Guideで確認するのが無難だと考えている。ここが無料だけでは埋まらない穴だ。

CCAR-F向け講座の優先順位

無料で土台を作った上で、模試だけ課金するならこの優先順位で見ている。

優先度講座内容使う理由
◎ 主軸CCAR-F 3 Full Practice Exams(英語・60問×3)本番と同じ60問構成の模試120分計測の練習にそのまま使える。優先度トップ
○ 併用Tutorials Dojo CCAR-F Practice Exams(英語)ランダム/時間制限/復習/セクション別の4モード弱点ドメインだけ絞って反復できる
△ 補助日本語解説付きCCA-F問題集解説が日本語「不明英単語ゼロ化」を効率化する補助教材。これだけで本番には挑まない
× 不要15時間クラスの講義形式コース動画講義中心Claude Codeを日常で使っているなら講義は冗長。Academyの無料コースで代替可

まとめると、課金するのは模試だけでいい。講義系は無料のAnthropic Academyで足りるというのが、ここまで調べた実感だ。

なぜ動画講義より模試なのか|記憶の研究で裏付けを取ってみた

「講義は最小限、模試は課金してでもやる」という判断、勘で言っているわけではない。気になって学習科学の研究を調べたら、ちゃんと裏付けがあった。

Roediger & Karpicke(2006)の実験では、同じ範囲を読み返しただけのグループは1週間後の記憶保持率が36%だったのに対し、テストを繰り返し解いたグループは80%まで残っていたという。倍以上の差だ。動画講義を眺めているだけだと「わかった気になる」だけで終わりやすい、というのも複数の研究で指摘されている。理由は単純で、講義視聴は他人が解く様子を見ているだけで、自分の頭から答えを引っ張り出す訓練にはなっていないからだ。

逆に模試を解くという行為は、記憶から情報を「思い出す」プロセスそのものを鍛える。この「思い出す」動作自体が、次に思い出しやすくする効果を持つらしい。動画講義が無駄というわけではなく、まったく知らない概念に最初に触れる入り口としては有効、というのも研究の一致した見解だった。だからこそ、Academyの無料コースは「土台づくり」に留めて、そこから先は模試に比重を移すのが理にかなっている。

「120分計測で回す」の具体的な回し方

模試を買ったら、ただ解くだけでは時間がもったいない。合格者の体験記と上記の研究を踏まえると、回し方はこうなる。

  1. 1周目は時間無制限で解く。 目的は得点でなく、弱点ドメインと不明な英単語の洗い出し。わからない問題もすぐに答えを見ず、数秒は自力で思い出そうとあがくのがポイントだ
  2. 不明な英単語を単語帳にして潰す。 ただ正解を確認するだけでなく、「なぜ間違えたか」を自分の言葉で説明してみる。合格者の反省で一番多かったのは「知識より単語で落ちた」という話で、ここを埋めるのが一番効く
  3. 2〜3周目は1日以上空けてから、110分に設定して完走練習する。 詰めて何周もするより、間隔を空けて解き直す方が記憶に残りやすいらしい。本番の120分より10分厳しくして、見直しの余裕も作る
  4. 正答率95%を超えたら受験を申し込む。 間違えた選択肢は「実運用で失敗するアンチパターン」として理解しておくと、暗記より速く定着する

私もまずは1週間の無料フェーズを走ってみて、CertSafariの結果次第で模試を買い足すかどうか決めるつもりでいる。この後の結果は、CCAR-Fの受験レポートとして別で書く予定だ。模試を英文のまま解くスピードに苦戦した話はCCAR-Fの英語教材、Mac標準の読み上げが無料で一番聴きやすかったに別でまとめた。

まとめ

  1. いきなり課金しない。 まずAnthropic Academy+公式Exam Guideの無料2点を軸に、CertSafariは形式慣れの補助として1週間試す(第三者のAI生成問題のため過信はしない)
  2. 課金するなら模試だけ。 講義系はAcademyで足りる。優先度は本番同型の60問×3模試が最も高い。記憶に関する研究でも、読み返し中心より模試の反復の方が保持率が高いという結果が出ている
  3. 模試は「時間無制限→単語潰し→間隔を空けて110分完走→正答95%」の順で回す。 公式模試が廃止された今、この型が一番再現性が高い

SAAの時にUdemyの使い方でかなり時間短縮できた実感があるので、今回もそのやり方は流用するつもりだ。Udemyの学習の組み立て方は育児・仕事をしながらAWS SAAに3ヶ月で合格した勉強法にも書いている。

模試や対策講座はUdemyで「Claude Certified」と検索すると見つかる。セール時が狙い目。セールを逃さない買い方も別記事にまとめている。