この記事でわかること

結論から言うと、Claude公式の学習サイト(Claude Academy)は日本語化された。ただし全部ではない。主要なコースのレッスン本文はかなりの範囲が日本語になった一方で、いちばん読みたかったコースは英語のまま残っていた。そして動画は英語音声だが、YouTube側で日本語の音声トラックに切り替えられる。ここを知っているかどうかで負担がかなり変わる。

この記事では、CCAR-F(Claude認定資格の入門レベル)の勉強で苦手だった範囲を日本語で復習した記録と、「どこまで日本語で、どこから英語のままなのか」を実際に開いて確かめた結果をまとめる。無料・ログイン不要なので、試すコストはゼロだ。

記事概要図

どこまで日本語になったか ① コース一覧・説明文・ユースケース ほぼ日本語。何を学ぶコースなのかを日本語で選べる ② レッスン本文 主要コースは日本語。ただし未翻訳のページには英語版が出る 例:「実践Claude Code」は概要だけ日本語、本文9本は英語 ③ 一部のレッスン見出し・解説動画 見出しは英語で残っている箇所がある(本文は日本語) 動画は英語音声。YouTube側で日本語音声に切替できる → 本文を日本語で読み、動画は日本語音声で流す

CCAR-Fの勉強でつまずいていたのは英語だった

いまCCAR-F(Claude Certified Architect – Foundations)を勉強している。試験は英語のみで、設問はだいたい「こういう構成にしたら、こういう不具合が出た。根本原因はどれか」という長めのシナリオ型だ。

内容そのものより、英語を読む速度で手が止まるほうが問題だった。日本語なら3秒で切れる選択肢を、英語だと読み直してしまう。試験は時間制限があるので、この差はそのまま点数に響く。

とくに引っかかっていたのが、コンテキスト管理まわりと、Claude Code の設定をどう使い分けるかの判断だ。プロンプトでお願いするのか、CLAUDE.md に書くのか、フックで強制するのか。理屈は分かるのに、英語の選択肢を並べられると迷う。

そこにClaude公式の学習サイトが日本語化されたという話が流れてきたので、開いてみた。

まず、以前の学習サイトとは別物になっている

ここで一度整理しておきたい。以前から「Anthropic Academy」という学習サイトがあって、CCAR-Fの対策記事でも無料講座として紹介していた。あれは今も anthropic.skilljar.com にあるが、英語のままだ。

日本語化されたのは、新しい academy.claude.com(Claude Academy)のほうclaude.com/learnanthropic.com/learn も今はこちらに転送される。日本語で見たいなら academy.claude.com/ja を直接開けばいい。

「日本語対応してないよ」と書かれた記事をいくつか見かけたが、たぶん古いほうのサイトを見ている。ここは混ざりやすいので注意したい。

規模はこうなっている(記事執筆時点で実際に数えた)。

種別件数
コース22
チュートリアル119
ユースケース148
ウェビナー66
合計355

SNSで「ユースケースが約150件」と紹介されていたのはこのうちのユースケースの数で、全リソースだと355件になる。どちらも間違いではない。全部無料で、ログインなしで本文まで読める(進捗の保存と修了バッジだけログインが要る)。

苦手だった範囲を日本語で読み直した

まず Claude Code 101 の「コンテキスト管理」を開いた。ここは日本語だった。コンテキストウィンドウとは何か、満杯になると何が起きるか、容量を節約するヒント。1レッスン7分で、読むだけなら5分もかからない。

同じコースの中に、CLAUDE.md・サブエージェント・スキル・MCP・フックの回が並んでいて、そこも日本語で読めた。ありがたかったのは、フックの回にある「フックは決定論的である=必ず実行される」という一文だ。

自分が英語の問題文で迷っていたのは、まさにここの区別だった。プロンプトでお願いするのか、CLAUDE.mdに書いておくのか、フックで強制するのか。理屈としては分かっているつもりでも、英語の選択肢を4つ並べられると手が止まる。「CLAUDE.mdに書けばほとんどの場合そうしてくれる。しかし時にはやらないこともある。フックなら例外なく毎回実行される」と日本語で書いてあるのを読むと、迷いどころが言語化される。

この「なんとなく分かっている」を「言葉で言い切れる」に変える作業は、日本語のほうが圧倒的に速い。1レッスン5〜7分なので、週末の空き時間に数本ずつ潰していける分量だ。

日本語で読めた範囲と、英語のまま残っている範囲

一通り開いて確かめた結果がこれ。

コース日本語中身
Claude Code 101(12レッスン/1時間)ほぼ日本語CLAUDE.md・サブエージェント・スキル・MCP・フック・コンテキスト管理
サブエージェントの概要(4レッスン/45分)日本語タスク分解と委譲
エージェントスキル入門(6レッスン/1時間)日本語スキルの作り方・他機能との違い
MCP入門/高度なトピック(計21レッスン)日本語ツール・リソース・プロンプト・トランスポート
Claude APIを使った構築(67レッスン/9時間)日本語プロンプト設計・ツール利用・RAG・エージェント設計
実践Claude Code(9レッスン/1時間)概要だけ日本語本文は英語。権限モード・フック・プラグイン
Claude Platform 101英語

未翻訳のページを開くと、上に「このページはまだ翻訳されていません — 英語版を表示しています」と出る。ごまかさず表示してくれるのは助かる。

問題は、英語のまま残っている「実践Claude Code」が、いちばん読みたかった回だったことだ。権限モード(Permission modes)の回には、manual / accept edits / plan / auto / don’t ask / bypass permissions の6つがどう違うかが整理されている。CCAR-F で問われる「どこまで自動で走らせて、どこで止めるか」の判断そのものだ。ここは英語で読むしかなかった。

動画は英語で速い。ただし日本語音声に切り替えられる

もうひとつ想定と違ったのが動画だ。

レッスンには解説動画が埋め込まれていて、これは日本語版でも英語音声のまま流れる。しかも普通のスピードで喋る。試験対策をしてきた分だけ単語は拾えるし、言っていることの見当もつく。それでも速さについていけない。3分半の動画を、理解しながら1回で通すのは無理だった。

ただ、埋め込みプレイヤーの「Watch on YouTube」からYouTube側で開くと、逃げ道があった。歯車アイコン →「音声トラック」で日本語が選べる。字幕ではなく音声そのものが日本語の読み上げに切り替わる。これは想定していなかった。

英語音声+英語字幕でにらめっこするより、日本語音声で一度流したほうが圧倒的に速い。実用的にはこの順番になる。

  • テキスト本文を先に日本語で読む(動画より速いし、そもそも日本語)
  • 動画を見るならYouTube側で開いて、音声トラックを日本語に切り替える
  • 英語で聞き取る練習をしたいときだけ、英語音声+再生速度0.75に戻す

日本語で概念を入れてから英語の動画に戻ると、聞き取れる量がはっきり増えた。順番の問題だった。試験は英語で受けるので最終的には英語に慣れる必要があるが、最初の一周から英語で我慢する必要はない

やってみて分かった3つのこと

1. 苦手分野の「概念の入口」は日本語で埋められる

コンテキストがなぜ溢れるのか、フックがなぜ「必ず実行される」と言えるのか。この手の理屈は、日本語で読めば数分で入る。動画まで日本語音声にできるので、通勤中に流すこともできる。英語の問題文と格闘しながら理解しようとしていたのが遠回りだった。日本語で概念を入れてから英語の問題に戻る、この順番に変えるだけで読む速度が変わる。

2. ただし試験対策コースではない

Claude Academy に認定試験の対策コースは載っていない(修了バッジは出るが、これはコース完走の証明であって資格とは別物)。あくまで製品の使い方を学ぶ場所で、試験の点を取りにいく教材ではない。位置づけを間違えると「やったのに解けない」ことになる。

3. 無料でログイン不要なので、合わなければ捨てればいい

これがいちばん大きい。academy.claude.com/ja を開いて、気になるコースの目次を眺めて、刺さりそうなレッスンだけ読む。15分で足りる。合わなければ閉じる。試すコストがゼロなので、CCAR-Fを受けるかどうか迷っている段階の人でも、まず中身を見てから決められる。

次にやること

自分としては、日本語で読める範囲(Claude Code 101・サブエージェント・MCP)を先に一周して、英語のまま残っている「実践Claude Code」の9レッスンを、日本語で概念を入れたあとに英語で読む、という順で進める。合計しても数時間なので、週末2回ぶんくらいだ。

そのうえで、問題演習は別で用意する必要がある。概念を知っていることと、シナリオ問題で正解を選べることは別物で、ここは数をこなすしかない。CCAR-F向けの模試は Udemy にまとまっているので、無料の範囲を一周してから課金するのがムダがない(Udemyで講座を探す(セール時が狙い目))。この進め方はCCAR-F対策の記事に書いたときから変えていない。

受験料や取得順そのものを知りたい人は、Claude認定資格の全体像をまとめた記事のほうが早い。

日本語化は、英語が壁になっていた人にとってはかなり大きい。全部が日本語になったわけではないし、検索が日本語で効かないという分かりにくさもあるが、入口の高さは確実に下がった。開くだけならタダなので、CCAR-Fを考えているなら一度覗いてみる価値はある。