この記事でわかること
結論から言うと、LPの「文章・構成・コード」はClaudeだけでほぼ完成する。これまで1日かかってた作業が1〜2時間。ただし丸投げはできない。写真みたいなキービジュアル画像は別ツール頼みだし、「何を売るか」「体験談」「最後にOKを出す判断」は人間の仕事として残る。
この記事は、デザイナーも外注も使わず、Claudeだけでアフィリ用のランディングページを1枚作ってみた週末SEの実験記録。できたこと・詰まったこと・人間にしかできなかったことを、順番に書いていく。
記事概要図
「LPなんて自分には作れない」と思ってた
副業で何かを売ろうとすると、いつも同じ壁にぶつかる。ランディングページ(LP)が作れない。
ブログ記事なら書ける。でも「1枚で完結して、読んだ人を申し込みまで連れていく専用ページ」となると話が別。デザインの知識もないし、外注すれば数万円〜十数万円が飛ぶ。週末しか動けない副業の身で、そこまで賭けるのはしんどい。
そこで思った。Claudeはコードもデザインも文章も書ける。じゃあLP1枚、どこまで作れるんだ? と。これはその実験記録。売り物には、自分がちょうど毎年悩んでる「確定申告ソフト」を選んだ。理由は後で書く。
そもそもLPって、ブログ記事と何が違う
最初にここを勘違いしてると作れない。LPと記事は、目的も作りも別物。
| ブログ記事 | ランディングページ | |
|---|---|---|
| 目的 | 検索で来た人に情報を届ける | 1つの行動(申込・登録)に集中させる |
| 出口 | 関連記事・回遊させてOK | 出口は1つ。離脱させない |
| 構成 | 見出しで網羅的に | 上から下へ「悩み→解決→行動」の一本道 |
| CTA | 記事末に1つ程度 | 何度も繰り返し置く |
ポイントは「1ページ・1オファー・1CTA」。あれもこれも載せると、読んだ人が迷って離脱する。記事のクセで網羅的に書くと、LPとしては逆効果になる。この原則だけ先に頭に入れて、Claudeに設計を相談した。
セールスの型は「PASONA」っていう昔からある王道フレームを採用。問題提起 → 共感(炙り出し)→ 解決策 → 利得 → 信頼 → 提案 → 限定 → 行動、の順で縦に流す。この骨格をClaudeに渡したら、各セクションの中身をスラスラ埋めてきた。
何を売るLPにするか、は人間が決めた
売り物選びは、Claudeに丸投げしなかった。ここは自分の判断。
選んだのはクラウド会計ソフト(マネーフォワード クラウド確定申告)の無料登録。理由はシンプルで、自分が毎年これで困ってるから。
毎年の確定申告、こんな感じだった。
- レシートだけは集めてる。でも整理は全然できてない
- 11月くらいから「そろそろやらないと」と焦り始める
- 12月末までしか調整できないことも多くて、毎年ギリギリ
- いざ見始めると「これでレシート全部だっけ?」と不安になる
- カードの明細だけだと、何に使ったか分からないものが混ざってる
この「集めただけで整理できてない状態」を年末にまとめてやるから、週末が消える。で、銀行やカードを連携して自動で取り込むタイプのソフトなら、この手入力地獄が消える。自分が欲しかったものを、自分の言葉で薦められる。だからこれを選んだ。
「読者の悩みに刺さる商品か」「自分が体験を語れるか」——ここはClaudeには判断できない。データじゃなくて、自分の年末の記憶だから。
Claudeで作ってみて、ラクだった所と詰まった所
実際に作ってみると、得意・不得意がくっきり分かれた。
ラクだった:全体構成と文章
これは想像以上だった。PASONAの各セクションに入る文章が、適切な温度で出てくる。「週末の貴重な時間が確定申告で消えていませんか?」みたいな問題提起から、ベネフィットの箇条書き、CTAの文言まで、叩き台が一発で揃う。
もちろんそのまま使うわけじゃない。自分の体験(レシートの話とか)を差し込んで、トーンを自分の言葉に寄せる。でもゼロから書くのと、できてる文章を直すのは、かかる時間が全然違う。ここがいちばんラクだった。
Astroのコードも同じ。LP専用のレイアウトを記事用と分けて作る、みたいなSE的な判断も相談しながら進められた。スマホ用に下部固定のCTAを置く、みたいな細かい実装もコードで返ってくる。
詰まった:細かい配置と、ぴったりの画像
逆にしんどかったのが2つ。
ひとつは細かい配置の微調整。「このボタンの余白をもう少し」「アイコンが安っぽいから作り直して」みたいな見た目の詰めは、何度かやり取りが要る。プレビューを見ながら「ここ直して」を繰り返す感じ。これはどうしても人間の目が要る。
もうひとつがぴったりの画像を用意すること。これがいちばんの壁だった。
画像だけは「Claude以外」が残る、という現実
LPの「顔」になる画像。これがClaudeの守備範囲外だった。
Claudeは写真みたいなラスター画像(PNG/JPEG)を直接生成できない。図やアイコンはSVGコードで描けるけど、絵そのものは作れない。
最初はキービジュアルのイラストを Nano Banana 2 で作った。Xで「LP画像はimage2が良い」「Codexが良い」と見かけて調べたら、image2=ChatGPT Image 2.0(テキスト入りバナーが得意なやつ)のことで、Codexのそれも裏でImage 2.0を呼んでるだけ。Nano Banana 2もLP画像で評判のいいツールのひとつ。
でも作ってる途中で気づいた。商品LPで一番見せるべきは「商品そのもの」だと。会計ソフトのLPなら、実際のアプリ画面とロゴ。ここでAIに「それっぽいアプリ画面」を作らせるのは——ロゴや画面の捏造=商標・景表法的にアウト。やっちゃいけないやつだった。
だから商品の画像は、ASP(A8)が配布している公式バナー(ロゴ+本物のアプリ画面入り)を使った。AIで作るんじゃなく、正規の素材を持ってくる。Nano Banana 2で作ったイラストは、雰囲気づくりのサブ素材に回した。
ここで腹落ちしたのが、2026年のLP作りは「役割分担」が正解ってこと。
- 文章・構成・コード・図 → Claude
- 商品の実画像(ロゴ・画面)→ 公式素材(AI生成はNG)
- 雰囲気のイラスト → 画像AI(Nano Banana 2など)
どれも、出てきたものをコードに手で置く作業は残る。この「手作業」が地味に面倒だった。でもコストをかけずに済ませるなら、この分担がいちばん速い。
Claudeに任せられなかった、3つのこと
作り終えて振り返ると、「これは自分でやるしかなかった」がはっきりした。
- 体験談 レシートの山も、11月の焦りも、自分の記憶。ここを作り話にしたら、LP全部が嘘になる
- 商品選び 何を売るか。読者の悩みと自分の体験が重なる商品は、自分にしか選べない
- 最終判断 「これで公開していいか」のOK。景表法的にアウトな表現がないか、煽りすぎてないか、最後に決めるのは人間
この3つは、Claudeがどれだけ優秀でも代われない。逆に言えば、ここさえ押さえれば、あとの「作る」部分はかなり任せられる。
やってみて分かった3つの結論
最後に、この実験で腹落ちしたことを3つ。
1. LPの「文章・構成・コード」はClaudeでほぼ完成する。 これまで1日仕事だったLP作りが、1〜2時間。「LPなんて作れない」と思ってた副業会社員でも、外注ゼロで“売るページ”を持てる時代になってた。
2. でも丸投げはできない。 詰まったのは「細かい配置」と「画像の用意」。特に商品の実画像は、AIで作っちゃダメで(ロゴや画面の捏造になる)、公式の正規素材を持ってくる必要がある。雰囲気のイラストは画像AIでいい。どっちも手で貼る作業は残る。それが、いまの正しい役割分担。
3. いちばん大事な「体験談・商品選び・最終判断」は人間の仕事。 Claudeは「作る人を消す」道具じゃない。「作れなかった人を、作れるようにする」道具。副業の最初の一歩には、これで十分すぎる。
実際にClaudeと作って公開したLPが、これ。
中身のコピーも構成も、この記事で書いたやり方で組んだもの。「LPってこんな感じか」の参考に、覗いてみてほしい。
AIを使った時短の話は、こっちの記事でも書いてる。あわせてどうぞ。